「なぜ、あのひと言であんなに胸がザワついたんだろう」

 心のすみっこで小さくベルが鳴る瞬間を、あなたは聞き逃していませんか?

 本当は気づいているのに、「忙しいから、大人だから」と、素通りしてしまっていませんか?

 日々の暮らしの中で、心穏やかに過ごしたいと願うのは、万人に共通する思いでしょう。ふいに感じた不快感なんて、つい無視してしまいがちですよね。

 でも、少し立ち止まってみませんか?今あなたの胸を掠めたその感覚、実は心が発する大切なサインかもしれません。

私、叶理恵は一般社団法人ライフミッションコーチ®協会(通称LMC)という団体で代表理事を務めています。

前職は医療専門の人材紹介会社、株式会社エス・エム・エスという上場企業で人材コンサルタントの経験を経て、35歳のときに大阪事業所のリーダーを経験した後に退職し、その後独立・起業しました。

それから早16年、女性たちの「どう生きたら幸せに働けるか?」という問いと向き合ってきました。

何千というセッションで繰り返し見たのは、場所を変えても、相手を変えても、同じパターンの人間関係でつまずくという現実でした。

 私自身も、かつてはそうでした。どんなに無理を言われても、頼まれたら「YES」と言ってしまう・・・。

そうして期待に応え続けて、気づいたら心の不感症になっていました。ある朝、何も感じない自分に震えたのを今でも覚えています。

 でも、私が燃え尽きたのは、特定の誰かや環境のせいだけじゃない。

「私が感じていること」を置き去りにしていたからなんです。

 本書をとおしてみなさんにお伝えするのは、一つの姿勢です。「心に嘘をつかない」こと。

 AIが「正しさ」をすぐに提示してくれる時代に、私たち人間が大切にするべきものは、「私はいま、こう感じている」という一次情報と、それを相手に言葉で伝える技術です。

気づく——“モヤッ”、“イラッ”を道しるべに内面ホリホリ®をする。

伝える——「お気持ち表明」で、主体的な言葉を尊厳を保ったまま手渡す。

選ぶ——誰にどの距離で会うか、自分の基準を設ける。

 ただの正論では、人は動きません。大切なのは、生の実感です。

 この本には、あなたが置かれた「現場」(家庭、職場、SNS上など)でその日から使える言葉と、心がほどける問いを詰め込みました。読み終えたとき、あなたはきっと静かに頷くはずです。

「私は、私の気持ちを大事にして良いんだ」「誰かに好かれるために自分を必要以上に抑えたり、我慢しすぎたりしなくて良いんだ」と。

 同時に、「相手の気持ちも大切にしながら付き合える方法もあるんだ」と、この本を読むと理解できるでしょう。

 ここからあなたも心に嘘をつかない「果汁100%の人生」を歩んでいきましょう。